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勇者の育成をサポート――入社直後の新入社員を支えるオンボーディングクエスト勇者の育成をサポート

2024.07.23

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勇者の育成をサポート――入社直後の新入社員を支えるオンボーディングクエスト勇者の育成をサポート

プロフィール

小嶋 利典

小嶋 利典

グロースマーケティング部 コンサルティングループ マネージャー

オンボーディングクエストの開発者

益子 貴博

益子 貴博

グロースマーケティング部 コンサルティングループ アナリティクスユニット リーダー

入社時にオンボーディングクエストを利用。入社9ヶ月。

坂上 司

坂上 司

グロースマーケティング部 コンサルティングループ アナリティクスユニット

入社時にオンボーディングクエストを利用。入社4カ月。

DearOneのグロースマーケティング事業は急速に成長しており、社員数も大幅に拡大しています。こうした環境の中で、新入社員の入社直後の育成をサポートするために、オンボーディングクエストをはじめとしたさまざまな施策を実施しています。
今回はオンボーディングクエストの開発者と利用者それぞれにお話を伺います。

オンボーディングクエストとは

―――はじめに、オンボーディングクエストについて教えてください。

(小嶋)
オンボーディングクエストは、DearOneのグロースマーケティング部に入社した社員が知っておくべき情報やこなすべきタスクを一覧化したものです。タスクの最小単位を「ミッション」と呼び、レベル別にまとめています。新入社員は、入社直後のLevel1から入社3ヵ月相当のLevel5まで順番にクリアすることで、必要な知識が自然と身に付くようになっています。

レベルはそのミッションを達成する目標時期を基に設定しており、Level1は入社初日、Level2は1週間以内というように、Level5は入社3ヵ月目以降に設定しています。

実際のオンボーディングクエスト画面。ミッションがレベル分けされており、いつまでにクリアすべきかが明確になっている。

(小嶋)
例えば、Level1ではメールの署名を設定する、各種社内システムにログインする、Slackのプロフィールを設定するといった入社直後にこなすべきミッションが設定されています。一方、Level5まで進むと社内の複雑な業務フローの習得や、社内ツールの専門的な利用方法など、より高度なミッションが設定されています。

オンボーディングクエストはNotionで作っているため、Webブラウザで利用でき、受講者は自分で完了したタスクにチェックを入れることが可能です。また、上司や先輩は同じくWeb上でクエストの進捗状況をリアルタイムに把握できます。

―――新入社員はオンボーディングクエストをどのように使っているのでしょうか?

(小嶋)
新入社員の入社が決まると、「オンボーディングクエストをはじめる」というボタンを押すだけで、新入社員用の個別ページが作成できるようになっています。そこから、その人用に若干カスタマイズを行い、ページを完成させて入社初日を迎えます。

入社後は、手が空いた時に自分のペースでクエストを進めてもらうようにしています。メンターと新入社員の1on1で進捗状況を確認してたりしていますね。

実際に「オンボーディングクエストをはじめる」ボタンを押した後の画面。「クエスト開始」の部分に新入社員の氏名を入力し、若干のカスタマイズを行えば完成。

(坂上)
入社直後は手が空いてしまう時間もあるので、そうした時にオンボーディングクエストを進められるのは助かります。新入社員として入社した時って、先輩社員はみんな自分より忙しいじゃないですか。そんな中で「次に何をすればよいですか」と毎回声をかけるのも気が引ける時があるので、今後やるべきことがリストとしてまとまっているのは、とても嬉しかったですね。

(益子)
クエストを進めるペースは本当に人それぞれですね。私はあるレベルまでを入社1カ月くらいで終わらせ、自分では早い方だと思っていたのですが、坂上さんは同じレベルを3日くらいで終わらせていて驚きました。

(坂上)
私は特に一日でも早く仕事を覚えて現場で活躍したいと思っていたので、意識して早めに終わらせようとしていましたね。自分より早く入社した先輩社員がどれくらいのペースでクエストを終えていたのかをチェックして、「それよりは早く終えられるように頑張ってみよう」と思っていました。

(小嶋)
こうした、健全な競争意識が生まれるのも、オンボーディングクエストの副次的な効果ですね。

オンボーディングクエストの開発背景

―――オンボーディングクエストはどのような背景から生まれたのでしょうか?

(小嶋)
コロナ禍以降はリモートワークが一般化したことで、新入社員が十分に先輩社員のサポートを受けられず、何をすればよいか分からなかったり、孤独を感じてしまったりすることがないように、何か対策を打てないかと考えた結果の施策です。特に入社して最初の1ヵ月というのは、新入社員にとっても会社にとっても、その人が会社にフィットして成果を出していくために非常に重要な期間だと思います。

もともとオンボーディングクエストを導入する前にも、できるだけ年の近い人をメンターに設定し、メンターと新入社員の1on1という名の相談会を毎週実施していました。入社初週には、メンターはできるだけ出社するようにしてコミュニケーションを取り、ランチにも積極的に誘うなどの活動をしていました。ここにオンボーディングクエストが加わったことで、入社1週間目がさらに充実するものになったと感じています。

―――作成する中でどのような点を工夫しましたか?

(小嶋)
まずは楽しんで進められるようにRPG風のUIにした点が一番のこだわりですね。キービジュアルにドット絵を使うなど、「エモい」雰囲気作りを意識しました。このビジュアルを社内に見せただけで「楽しそう」という反応が多かったのはうれしかったですね。

また、ミッションには自分で完結するものだけでなく、「〇〇さんから説明を聞く」など、誰かに頼まなくてはクリアできないものを意図的に入れてあります。これにより、自然と社内コミュニケーションが生まれるように設計しています。

(坂上)
各ミッションに個別の担当者が設定されていることで、「あぁ、これについてはこの人が詳しいんだな」と理解できるので、その後の相談もかなりしやすくなりましたね。

(益子)
オンボーディングクエストの内容も、新しい人が入るたびに常に改善されていますよね。実際に私が入社した際に、「もっとこれがオンボーディングクエストに入っていればよいのに」と思った部分を、坂上さんが入社される際には反映して改善しました。

(小嶋)
そこも意識しているポイントですね。当社は成長途中なので、オンボーディングプロセスが固まり切っているというよりは、みんなでどんどん改善していきたいと思っています。オンボーディングクエストも最初は私が作成しましたが、誰でも直せてどんどんアップデートされていますね。

オンボーディングクエストの効果

―――実際に新入社員としてオンボーディングクエストを受けてみた感想はいかがですか?

(益子)
入社すぐの時点では、「何を質問すればよいかわからない」というのが一番困ることだと思うんですよ。オンボーディングクエストがあることで、自分が何を分からなくて、先輩に何を質問すべきか分かったのがありがたかったですね。

あと、個人的にとてもうれしかったのは、一人ひとりに対してリーダーからのメッセージが贈られることです。入社初日にオンボーディングクエストのトップ画面でリーダーからの期待のメッセージを見た時には、歓迎されていると感じて感激しました。

益子さんのオンボーディングクエストのトップ画面。リーダーが新入社員に何を期待しているのかなど、具体的な言葉が書かれている。

(坂上)
私は今回が初めての転職だったのですが、オンボーディングクエストのおかげで不安なく仕事ができています。

クエストのレベル設計も緻密に行われていて、非常にありがたいですね。会社全体や部署といった全体像に関わるミッションが最初に設定されており、そこから徐々に自分の仕事の深い部分にドリルダウンしていく設計なので、自分の仕事が会社の中でどのような位置づけなのかを俯瞰的に理解することができました。

(益子)
私は入社9カ月目なのですが、実は未だにオンボーディングクエストの画面を見ることがあります。社内手続きでたまにしか行わないものは、ここの情報を見るのが一番確実なんですよね。社内ポータルにも当然必要な情報はあるのですが、自分たちの業務に特化してまとめられているので、使いやすいです。

うちの会社はワークハックも大好きで、様々な仕事の時短術やフレームワークもまとめられていて参考になります。新入社員自身が編集できるページもあるので、入社時に困ったことやわからなかったことを自分なりにまとめてあります。

これから入社する方へのメッセージ

―――それでは最後に、これから入社する方へのメッセージをお願いします。

(小嶋)
当社の中でも、特にグロースマーケティング事業は成長著しい事業です。取り扱うツールの数も、社員もどんどん増えています。組織を成長させていく中で、特に大事だと思っているのはお互いをリスペクトしながら仕事の成果と効率性を上げる取り組みに注力していくことです。

私たちと一緒に、急速に成長する組織で常に新しいことにチャレンジし続け、それを楽しみましょう!

(※本記事の内容は2024年6月時点での情報です)